恥の重ねがけ

　労働は美徳だ。
　俺の体臭が殺人的に汗くさいのは、人々が幸せになるために働いているからである。
　人は汗をかいた分だけ、人を幸せに出来るのです。
　人の幸せのためなら喜んでその手を汚しなさい。
　あなたが働くことによって、人々は幸せになれるのです。

　欲しいものは遠慮せずに求めなさい。
　相手の好意も遠慮なく受け入れなさい。
　相手の好意を遠慮するのは、
　相手の愛をドブに捨てるようなものである。
　相手の好意は遠慮せずに受け入れ、
　その恩を返す事こそが、愛し合うという事なのです。

　もし、あなたの求めるものが何なのか分からなければ、
　俺は多くの愛をドブに捨てなければならないのです。
　

　上司の仕事は奪ってでもやりなさい。
　奪ってでもなんて、穏やかな言い方ではないですが、それくらいの気持ちを持って仕事に臨みなさい。
　あなたが頑張れば頑張るほど、上司は自分の仕事をこなすことが出来る。
　あなたが上司の仕事を全て奪ってしまうことが出来れば、あなたは今の上司の地位を手に入る事が出来るでしょう。
　部下があなたの仕事を奪ってでもやってくれれば、あなたの仕事は楽なものになるでしょう。
　しかし、あなたがそこで楽をしてしまえば、あなたの地位は部下の物になってしまいます。

　男の価値は、女をどれだけ幸せに出来たかで決まる。
　だからと言って「私のために尽くしなさい」などと、思ってはいけない。
　女の価値もまた、男をどれだけ幸せに出来たかで決まるのである。

　好きだ、愛しているだと一言で片付けるだけでなく、その内訳をきちんと伝える事が大事なのである。

　もし俺が、他の男と楽しそうにしてる妻に怒りを覚えるようならば、妻は一人分の幸せしか手に入れることが出来ない。
　俺が仕事してるとき、寝てるとき。
　妻と一緒にいられないとき、一体誰が妻を幸せにするのか？

　もし俺よりも妻の事を幸せに出来る男がいたならば、何を恐れることがあろうか？
　妻は二人分の幸せを手に入れることが出来るだろう。

　妻の幸せを考えるなら、全てを俺一人で出来るなど思わないことである。
　他人の力を借り、その力を自分のものにすることこそ、妻の幸せにつながるのです。